シンガポール編
日本は成田空港のような遠くて狭くて時代遅れな空港をずっと使ってきたが、それでも私の旅は今まではすべて成田が起点になっており、成田には愛着が深い。
しかし、このグローバル化の時代に、成田のような東京からアクセスの悪い空港を引きずっていたら世界から取り残されるのは必然で、否が応でも羽田を大拡張しなければならない時代となっている。
羽田の拡張ができるかできないか。それが、日本が他のアジア国家と競争していけるかどうかの大きな鍵になっているのは誰もが認識しているところだ。
羽田の拡張は2009年から具体的に動き出しているが、その動きはあまりにも遅々としているのは、政治家も官僚もあまりそういった競争意識がないからなのだろう。
今回、シンガポールに旅するのにチケットを取ったら、たまたま空港が羽田になっていたので、いよいよ私もあの遠く不便な成田から卒業できるのかと寂しくもあり、嬉しくもあった。行き先がアジアの場合、今後は羽田がメインになるのだろう。