シンガポール編
シンガポール・ゲイランは政府公認の売春地帯だ。しかし、ストリート売春自体は、黙認されているものの、合法であるというわけではない。
そもそも、シンガポールは出稼ぎを非常に厳しくコントロールしている国だ。その国に外国人女性が「売春出稼ぎ」をしにくるのだから、入国目的からして違法である。
つまり、ゲイランのストリートに立っている外国人女性は、みんな観光等の目的でシンガポールに入ってきて違法で働いている女性たちであると断言することができる。
黙認されているということは、いつか政府の気が変わったら路上の女性はみんな一掃されることもあるということでもある。
事実、ストリートに立つ女性たちは、しばしば定期的な取り締まりによって路上を回遊魚のようにさまよって位置を変えてビジネスを行っていた。
しかし、そのゲイランの路上に立つ売春女性は明らかに減っている。ゼロではないのだが、かつての10分の1ほどに人数が減っていると言えるかもしれない。