多くの人は、自分の人生、行動、考え方、決断の結果が正しくても間違っていても、それは自分で責任を取る。自分の人生が間違っていても、親を訴えたり、社会を訴えたりすることはできない。自分の人生は、自己責任である。
就職も、独立も、結婚も、離婚も、すべて自己責任だ。他人に干渉されたくない人ほど、自己責任の範囲が増える。自分のことは自分で責任を取るというのは、他人を当てにしないということである。
しかし、海岸の近くに住んでいて津波に襲われたとか、住宅街を歩いていたら後ろから暴漢に襲われたとか、そういった話になると、それは自己責任とは少し違う。
津波は災害であり、暴漢の存在は予期できない。それで被害を受けたというのであれば、それを自己責任であると責める人はひとりもいない。そのどちらも災難であり、本人に責任はないからだ。
しかし、自己責任かどうか、判断に迷うケースもある。