国に格差が広がって、貧困層が結婚もできないような状態になったとき、多くの国は治安が悪化し、売春ビジネスが盛んになっていくという傾向がある。
日本も2000年以降は格差社会になったのだから、レイプと売春ビジネスがどんどん増えていくと私は予測していた。
ところが、日本だけは他の国とはまったく違った動きになって私を戸惑わせた。待てど暮らせど、日本では売春地帯が生まれなかった。(他国は貧困が売春を生み出すが、日本は違う世界を作った)
何が起きていたのか。日本の男たちは生身のセックスよりも、ポルノに向かったのである。
今の日本人の男たちが生身の女性よりもアダルトビデオの方がいいと思っている。総合的に見れば、生身の女性を求めて売春地帯をうろうろする人間は、もう日本では旧世代なのだ。
そういった時代の背景から、アダルトビデオの方が日本では隆盛となり、堕ちた女性たちがみんなそちらの世界に吸収される方向に向かっていった。