1995年から数年間、メキシコのティファナに何度か訪れたことがある。(古き良きメキシコの想い出と崩壊国家を狙うハイエナのこと)
ティファナはアメリカとメキシコの国境の町で、アメリカからはサンディエゴから入る。
その頃からティファナは売春宿だらけで、アメリカ人の堕ちた男たちが昼間から酒を飲み、売春をする女たちと肩を組んで騒いでいるような場所だった。
ティファナは何度も治安当局から是正勧告を受けたが、メキシコの警察官がアンダーグラウンドの住民に何か言ってもそれでまともになるようならメキシコは無法地帯になっていない。
メキシコは売春は禁止なのだが、ティファナはあまりにも売春地帯が根付いていて、売春ビジネスなしには地元経済が回らなくなってしまったことから、メキシコ政府は特別にこの地だけは売春を合法にしてしまった。
それによってアメリカ人がやってきて大量のドルを落としていく。ティファナはメキシコの「必要悪」だったのである。