◆超暴力組織ISISの末路。暴力に溺れた集団は暴力によって制裁されていく

◆超暴力組織ISISの末路。暴力に溺れた集団は暴力によって制裁されていく

イスラムが生んだ超過激組織「ISIS(イスラム国)」は、アブバクル・バグダディというイラク人が生み出した組織だった。(ブラックアジア:斬首。レイプ。血と暴力でイラクを制圧する異常な暴力国家

バグダディは2014年あたりから「イスラム教の創始者ムハンマドの後継者」を名乗りだして神がかり的な言動をするようになり、インターネットを使って世界中から大量の兵士を集め、自分たちに刃向かう者は虐殺・処刑・斬首の暴力で制裁するような狂気の集団となった。

武器と資金は大量にあった。

武器はアメリカから来ていた。アサド政権を崩壊させるためにアメリカの当時のオバマ政権は裏側で反政府組織に大量の武器弾薬を流し込んでいたのだが、それがISISの武力の元になった。カネは襲撃した石油施設の石油をトルコに闇で横流しすることで得ていた。

この暴力組織は2016年にイラク・シリアの4分の1の地域を支配するほどの巨大勢力と化したのだが、これらの地域だけではなくSNSやインターネットで扇動動画を流し続けて世界中にテロを輸出するようになっていた。

しかし、2016年あたりから国際社会の締め付けや反ISISの猛攻によって形勢は不利になり出して、2017年はモスルで敗戦し領土はどんどん奪還され、ラッカも陥落して、ISISは支配地域を喪失した。

主だったISISのリーダーは爆撃や戦闘によって次々と死んでいき、最後に残った偽カリフのアブバクル・バグダディはシリア・イラクの国境を逃亡しながら身を隠していたのだが、第一夫人のアスマに密告されて2019年10月、シリア北部イドリブ近郊で自爆して死んだ。

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