◆経済成長しているのに、いっこうに貧困層が消えないインド

◆経済成長しているのに、いっこうに貧困層が消えないインド

インドはとても貧困層が多い国で、たとえばコルカタ(カルカッタ)でも空港に着いてタクシーで市内に入った瞬間、もう路上で粗末な服を着た人が行き倒れになったような姿を見ることができる。

初めてインドに降り立った人は、誰もが驚くはずだ。

私が最初にインドに降り立ったのはコルカタだったのだが、行く前から「インドは貧しい人たちの多い国である」というのはよく知っていた。

私はインドの前に東南アジアのスラム街にずっといたし、カンボジアやインドネシアでは、極貧の売春地帯で寝泊まりしていた。だから、貧困の光景に対してはごく普通の日本人よりもよく知っていた。

それなのに、その私でさえもコルカタに降り立って、時代がかったアンバサダーと呼ばれるタクシーで夕方のコルカタの街を見たとき、驚きを隠すことができなかった。

「こんなに貧しかったのか……」

思わず、そうつぶやかずにはおられなかった。

私はバンコクからコルカタに入った。日本からコルカタの直行便はないので、日本人がインドに行くとすれば、まずはデリーやムンバイあたりになるはずだ。

ムンバイはインド最大の商業都市である。ボリウッドのような華美な映画の生産地なので、そこはコルカタよりもマシに思えるかもしれない。しかし、それは甘い。

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