2015年7月20日、ドバイでひとりの28歳のパキスタン女性が逮捕されている。
彼女はドバイの人工島で有名なパーム・ジュメイラ近くのシェイク・ザーイド・ロードで、深夜にアラブ人の男と殴り合いの喧嘩をしていたのだった。
このパキスタン女性はナイトクラブにたむろして売春ビジネスを行っていたのだが、そこで出会った男とホテルで2000ディルハム(約6万4000円)で話をつけたはずなのに、その男は1500ディルハム(約4万8000円)しか払わなかった。
ごく普通のパキスタン女性にとっては1回4万8000円の売春は相当な高額であるはずだが、最初に6万4000円を提示されていたので、彼女の気持ちは収まらなかったのだろう。
深夜の大喧嘩で彼女はドバイの警察に逮捕され、売春で儲かるどころか2ヶ月もドバイの拘置所に拘束された。ドバイの拘置所や刑務所は苛酷であることは以前にも書いた。(ドバイで売春ビジネスを行う世界中の女性たちとその状況)
さらに裁判の結果、有罪にされてしまったので、彼女はここから数ヶ月、刑務所に入ってから強制送還される。
そうなるのであれば、黙って4万8000円をもらっていた方が良かったということになるのだが、セックスの後に値切られるというのは、それほど怒り心頭に発することだったのだ。