先進国の金持ちの女性はダイヤモンドが好きだ。それは女性たちを美しく輝かせるアイテムのひとつである。このダイヤモンドの原産地はその多くがアフリカ大陸である。
世界最大のダイヤモンド採掘会社はデビアス。1888年にセシル・ローズが創業し、後にドイツ系ユダヤ人のオッペンハイマー一族が経営に深く入り込み、2012年に経営権を手放すまで、全世界のダイヤモンドはこの一族が支配していた。
アフリカ大陸で取れるダイヤモンドをユダヤ人が吸い取り、それは先進国の女性たちに売られて行く。ここにアフリカ人の姿はない。
アフリカで取れる鉱物であるのに、アフリカ人はただ採掘の奴隷として利用されているだけで、彼らを豊かにすることはなかった。豊かにするどころか、むしろ奴隷として酷使され使い捨てにされていたのである。
さらに普通のアフリカ人たちにとってひどい状況になったのは、ダイヤモンドが金になることを知って、各国の反政府組織がダイヤモンド掘削事業に乗り出したことだ。
彼らは捕虜や村人を銃で脅しながらダイヤモンドの採掘をするようになり、それを闇で売ることによって金を稼ぎ、兵器を揃えるようになった。このダイヤモンドを「ブラッド・ダイアモンド」と呼ぶ。シエラレオネはそういった国の典型である。