現在、地球上で最も激しい戦闘が行われているのが、シリア・イラク一帯である。爆撃、空爆、銃撃、殺戮、拷問、処刑。この地にはすべての暴力が存在する。
イラクは2003年にアメリカが激しい空爆を行ってから無法地帯と化し、シリアは2011年に中東の民主化運動のうねりが上陸してから内乱状態となった。
そして2014年6月29日にはアルカイダですらも「暴力的で連携できない」と言う超暴力武装組織ISISが「ここはイスラム国(Islamic State)である」と勝手に国家樹立宣言して、シリア・イラク一帯で殺戮を始めるようになった。
指導者アブバクル・バグダディのやり方はあまりにも暴力的すぎるので自滅も早いと言われていた。しかし、意に反してISISは自滅しなかった。
その過激な暴力は共鳴者を生み出し続けており、各国から戦闘員を大量に吸収している。そして豊富な資金と兵器で、今も欧米やロシアを巻き込みながら激しい戦闘行為を行っている。
このISISの戦闘員は、四六時中戦闘の中にいる。当然のことながら彼らも人間であり、どんなに訓練されていても長い戦闘で疲労していく。
では、どうするのか……。