◆「社会の底辺の人とは関わってはいけません」という主張から見える現実

◆「社会の底辺の人とは関わってはいけません」という主張から見える現実

以前、あるひとつのブログが炎上したことがあった。

普通の主婦がやっていると思われる変哲もないものだったのだが、そこに「社会の底辺の人とは関わってはいけません」というタイトルの文章が掲載されて、大炎上していたのだった。

彼女は私たちの生きている社会には第一階層から第四階層まであって、「関わってはいけない底辺の人」というのは以下の人間から成り立っていると主張しているのだった。

『第4階層 フリーター、非正規社員、派遣社員、飲み屋、風俗嬢など売春婦』

関わってはいけないというのは、仕事として関わってはいけないどころか口を聞いてもいけないと彼女は書く。彼女はこのように言っている。

『唐突ですが、第4階層の人とは、口聞いちゃダメです。仕事一緒にするとか結婚するなんて絶対ダメ。「こんにちは」も言っちゃダメ』

口も聞いたら駄目、こんにちはと挨拶しても駄目というのだから、彼女の「底辺の人たちを見る目」というのは、なかなか冷徹なものがある。冷徹というよりも、深い嫌悪と拒絶が含まれていると言うべきか……。

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