中国と言えば、北京や上海を思い浮かべる人が多い。そこはまさに中国の代表都市であり、富も話題も人も、現代中国のすべてが集中している場所でもある。
しかし、中国の内陸部では見捨てられて、今でも極貧で暮らす人たちが6億人以上もいる。
ところで、私たちはいつも「中国の貧しい内陸部」と言うが、これは具体的にどこを思い浮かべればいいのか。中国で、最貧省と呼ばれているのは、だいたい次の三省を指すことが多い。
・四川省
・貴州省
・雲南省
この三省の山岳地帯に住む人たちの極貧は、私たち日本人が想像する貧しさとはまた違う。
荒涼とした大地、絶対的に不足する物資、中央政府からあまりにも遠く、存在すら忘れられている場所。実態を調べてみると、絶望的で、やるせないものがある。