人は生きていく上で、常に2つの決断を迫られる。その2つは相反するもので、対立するものである。
「目先の快楽を優先するか」
「将来の幸せを優先するか」
イソップ寓話では、これを「アリとキリギリス」の生き方に例えたが、これが単なる寓話ではないのは多くの人が自分の人生で常に「アリになるのか、キリギリスになるのか」を迫られているからであるとも言える。
若いうちに遊び回って勉強も就職もせず好き放題に生きていると、生活の基盤も安定しない。収入がないので経済苦に追いやられやすい。そのために結婚もできないし、30代や40代に入って真面目になろうと思ってもきちんとした仕事が見付からないことも多い。
若いうちは楽しかったかもしれないが、歳を取ったら遊んでいたツケを払うことになる。
一方で、若いうちに自制心を持って勉強に励み、どこかに就職して真面目に働いている人は、やがて生活が落ち着いて貯金も貯まり、幸せな人生を送れるようになる。結婚して、子供もできて、マイカーもマイホームも所有して、老後は悠々自適に生活できる。
若いうちは苦しかったかもしれないが、歳を取ったら楽しく幸せに生きられる。