想像して欲しい。あなたは「花」と「ゴミ」のどちらが好きだろうか。
もっと具体的に訪ねよう。1つは清潔でよく手入れされた家と道があって、それぞれの家の窓には「花」が飾っている地域がある。そして、もう1つは落書きだらけの古く壊れた建物と「ゴミ」が散乱している地域がる。
あなたは、どちらが自分の好みだろうか。どちらが好みで、どちらで暮らしたいと思うだろうか。
かなり多くの人は「ゴミよりも花の方が好きだ」と考えるはずだ。そして、ゴミが散乱している地域よりも歩道に花が咲いているような清潔で美しい地域を好むはずだ。
「そもそも、花とゴミを較べて、ゴミが好きだと考える人がいるのだろうか」と普通の人はいぶかる。
日本人として初めてイギリスのケンブリッジ大学大学院犯罪学研究科を終了した犯罪科学のエキスパート小宮信夫氏は、その著書『犯罪は予測できる』の中で、このように書いている。
「犯罪者はゴミが好き、花が嫌い」
なぜ、こんなことになってしまうのか。ゴミが好きと言っても犯罪者はゴミを愛しているという意味ではない。もっと深い意味が込められている。それは何か?