生まれつき、努力しても、頑張っても、継続心と向上心を持っても、必死になっても、自分の人生を向上させることができない人もいる。
誰も指摘しないが、どんなに努力しても遺伝的に運動能力に優れた人に敵わなかったり、どんなに勉強しても遺伝的に知的能力が優れている人に敵わなかったりする。学歴社会では優秀な知性を持った人は圧倒的に有利であり、そうでない人を簡単に凌駕する。
それと同様で、生まれた環境が劣悪だったり、社会でうまくやっていくための性格ではなかったりして、最初から社会の底辺で生きるしかない人生を決定づけられている人もいる。
どうやっても這い上がれない、どう頑張っても思い通りにいかない、一生うだつの上がらないまま生きて死んでいく人生というのは、ある。実際、ほとんどの人はやりたいことを何もできずに死んでいく。
一度だけの人生だとしても、私たちは自分自身にブレーキをかける。それもそうだ。面白おかしく好きに楽しく生きたいと思っても、仕事をやめたら生活できなくなるし、借金をしたら首が絞まる。
だから、「好き放題して生きたい」と思っても、ただの一度もやりたいことをしないで普通に生きていく。自分に課せられた責任はたくさんあって自堕落に無軌道に乱脈に生きられない。
ずっと耐えて、耐えて、耐えながら人生を終える。
だが、「この地獄から抜け出すにはどうすればいいのか」と真剣に悩みながら考える人もいる。やりたいこともできずに耐えて生きる人生を終わらせて「面白おかしく好きに楽しく生きたい」と夢想する人がいる。
才能も、運も、チャンスも何もない人間だとしても、非常に逆説的なのだが「たった1つのもの」をあきらめれば、それは実現できる。何をあきらめれば「面白おかしく好きに楽しく生きたい」が実現できるのか?