哀しさを催させる写真がある。屋外で売春ビジネスをするジャンキーと客の赤裸々な姿を撮ったものだ。
これを見つめていると、ストリートで何が起きているのか、しみじみと知ることができる。世界中のあちこちで、この写真と同じ光景が見られるようになっている。
麻薬汚染は減少するどころか逆に増えている。先進国でも、不景気が長引くようになって底辺の人々がより自暴自棄になっているようで、どんどん麻薬依存者が増えている。
アメリカでもそうだ。大量の麻薬が流通し、消費され、社会問題と化している。
アメリカでは2010年に薬物中毒死が交通事故死を超えた。年間約4万1000人が麻薬で死んでいる。現在、アメリカは深刻な麻薬禍にあるのだ。
これは厳しい取り締まりによって、改善されて行くのだろうか。いや、もしかしたら逆にもっと深刻化していく可能性も言われるようになっている。その理由はいくつかある。