パキスタンではザルダリ大統領が5年間の任期を終えて、現在、総選挙に入っている。このパキスタンの状況については、こちらで書いた。(パキスタンの総選挙以降、イスラム圏が大混乱に陥る可能性)
このザルダリ大統領は、ベナジール・ブット元大統領の夫である。アメリカは当初、言うことを聞かなくなったムシャラフ大統領の後任として、再びブット大統領を担ぎ上げてアメリカの傀儡を作ろうとした。
ベナジール・ブットは、ミャンマーのアウンサンスーチーと同じくオックスフォード大学出身で、父が暗殺されてからもずっとイギリスに滞在していた。
その間、彼女の実質的なサポートと人脈はすべてイギリスのものであり、彼女が父の政党である「パキスタン人民党」の党首に就任してからのサポートも実質的に欧米の支援が影にあった。
そうでなければ、暴力と陰謀が渦巻くパキスタンの政界で35歳の女性が突如として首相になれるはずがない。欧米が彼女を利用していたのである。