閲覧注意
メキシコ・アカプルコは非常によく知られたリゾート観光地であり、欧米人もよく訪ねている場所なのだが、メキシコが麻薬戦争に突入してからも比較的治安はよく保たれていた。
しかし、2011年あたりから治安が悪化していった。強盗も前々からあったが、それが年々大規模なものになっていった。中には、車ごと盗む犯罪者すら出現していた。
麻薬関連の殺人事件も急激に増えて、ここ数年は1年間で平均1600人が殺されるような場所になっていったのだ。
麻薬カルテルがこの観光地に来る欧米人を犯罪のターゲットにするようになって、縄張り争いが生まれているのだった。
メキシコの麻薬カルテルが常軌を逸する犯罪組織であることは観光客もよく知っている。だから、観光客も得体の知れない売人には関わらないようにしているようだ。
しかし、麻薬カルテルが、そんな用心深い観光客に簡単に近づいて麻薬を売りつける方法がひとつだけあった。