売春地帯のセックス、風俗でのセックス、乱交によるセックス、SMでのセックス、不倫でのセックス、露出しながらのセックス、あるいは覚醒剤のようなドラッグを使ったセックス、レイプによるセックス、死体とのセックス……。
これらのセックスは刺激《スリル》が軸にあるセックスであると考えてもいい。
スリルは強ければ強いほどいい。だから、こうしたスリルの中で行うセックスにのめり込む人々は、どんどんエスカレートしていく傾向にある。そうすればするほどスリルは極大化していくからである。
スリルによって体内に分泌されるのはアドレナリンである。つまり、これらのセックスは「アドレナリン・セックス」である。アドレナリン・セックスについては、ブラックアジアでも何度も取り上げている。
・『アドレナリン・セックス。ラクミが暴力で教えてくれたもの』
・レイプ=性暴力を生み出す危険なアドレナリン・セックス
・死姦(ネクロフィリア)。土葬する国の闇で何が起きているのか?
言うまでもなく、アドレナリン・セックスは強烈な刺激と共にある。世界中で、売春地帯から離れられない男がいるのは、金で快楽が買えるというだけでなく、売春地帯には強いスリルがあるからだ。
そこでは何が起こるか分からない。女性はぼったくるかもしれない。女性に睡眠薬を飲ませられるかもしれない。女性のバックにギャングがいて美人局を仕掛けてくるかもしれない。女性はHIVや性病を隠しているかもしれない。
悪いことは何でも起こり得るのが売春地帯である。快楽を得るかもしれないが、そこには常にリスクと恐怖と不安が顔をのぞく。それが、強いスリルとなって身体を駆け巡る。リスクが高ければ高いほど、恐怖が強ければ強いほど、アドレナリンは強烈に身体を駆け巡る。