身体障害者や知的障害者であっても性欲があり、思春期になると性のうずきを隠せなくなるというのは、もう私たちは知っている。
今まで私たちは、「障害者は性的な存在ではない」と思い込もうとしていた。(障害者は性的な存在ではないという思い込みは間違いだった)
このような「障害者の性」を真っ向から向き合っているのが、セックス・ボランティアという立場の人たちである。(セックス・ボランティア。障害者との性に向き合うということ)
年頃になった身体障害者や知的障害者を抱えた家族は、我が子の性の芽生えに衝撃を受ける。ひとりで性の処理ができない我が子をどうしたらいいのか途方に暮れる。
知的障害を持つ家族は特にこの「性の芽生え」が深刻な問題と化しており、まわりに気軽に相談できない分、負担はいつも子供と向かい合っている母親ひとりにかかってくる。