閲覧注意
ブラジルはワールドカップが開催されている間は、10万人の警察官と6万人の兵士が12都市に派遣されて治安を守っている。
そして、この期間中はチンピラもマフィアもみんなサッカーの試合に夢中になっており、刑務所の囚人たちも含めて犯罪は「開店休業」だ。
それでも、スリやレイプ事件がちらほらと起きているが、こうしたイベント中は普段に比べて犯罪が起きにくいというのは確かである。
だから、ブラジルを観光するなら、スリはどうしても避けられないが、普段とは違って比較的安全に旅ができる期間であるとも言える。
普段のブラジルは、犯罪大陸である。ルセフ大統領はこうした状況を変化させようと努力していたが失敗した。国内で格差はますます広がっていき、中間層も増えているが、その陰に隠れて貧困層が取り残されているのである。
貧困層は数が多ければ多いほど、暴動や犯罪という直接的な形となってその国の底辺を蝕んでいく。