◆他人の「施し」に頼って生きるのが恐ろしい結果を招く理由

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インドはバクシーシという文化があるのだが、このバクシーシというのは、金を持った人間が、金を持たない人間に「施し」を与えるものである。

インドはカーストという身分制度が薄れてきたとは言えども未だに続いている国だ。今も貧困層の多くは低カーストか、もしくはカーストにも入れない不可触民(ダリット)である。

こういった貧困層はその身分制度があるが故に、その一生を貧困の中で暮らすことが多い。だから、彼らは金持ちから「施し」を受けるのは当然の権利であると考えている。

また金持ちも、こういった貧困層に「施し」をすることによって徳を積んで来世はまた良い身分で生まれ変われるという宗教観があるので、当然のように「施し」を行う。

こうした「施し」は実は身分制度を強化する役割もある。与える人間が、与えられる人間よりも下になることは絶対にない。

与える人間は、常に自分たちは上の階層であることを意識し、与えられる人間は自分たちは這い上がれない階層であることを意識する。

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