DV(ドメスティック・バイオレンス=家庭内暴力)は、日本でも右肩上がりに増えている。内閣府の男女共同参画局の『配偶者からの暴力に関するデータ(令和元年9月25日)』を見ると、家庭という見えない空間の中で起きている陰惨な出来事がデータとして浮かび上がっているのが分かる。
2002年、「配偶者暴力相談支援センター」に来所したり電話相談したりして受理した件数は3万5943件だった。3万5943件でも多いと感じるのだが、2015年まで毎年のように相談件数は増え続け、2015年には11万1172件となっていた。
2016年と2017年はやや下がったのだが、2018年には再び増加して過去最多の11万4481年となった。
相談支援センターではなく、警察に駆け込んで保護を求めた数も同時に増えている。2001年は3608件の受理だったが、2018年は7万7482件だった。結婚が減っている中で、DVだけは増えているというところに現状の深刻さがある。
DV(ドメスティック・バイオレンス)は女性の人生に大きな禍根を残す。自分の妻をそのように扱うということは、自分の子供もまたそのように扱うということでもある。実際、DVと子供への虐待がセットになっているケースもある。
では、相手が将来DV(ドメスティック・バイオレンス)に走る人なのかどうか。それを前もって知ることができる方法はあるのだろうか。
完璧ではないが、あるかもしれない。アルコールやドラッグで性格が変わるようなこともあるので、目安にしかならないが参考にはなる。何を見るのか。それは、モノに対する扱いを見る。