HIVウイルス(ヒト免疫不全ウイルス)。HIVウイルスは人間の免疫細胞を破壊していき、最後にエイズ(後天性免疫不全症候群)を発症させる。
エイズはすでにいくつかの治療薬があるが、高価なこともあって途上国の人々には届かない。すなわち、エイズが最も深刻なアフリカで、エイズの治療薬が手に入らない。
これは、とりもなおさずアフリカではエイズがまだ実質的に不治の病であることを意味している。エイズが治ったと言っているのは「金を持っている人だけ」の話なのである。
現在、約4500万人がHIVに感染していると言われているが、その多くが途上国の人間だ。アフリカでは今もエイズが第一の死亡要因である。
このエイズ蔓延国に、リベリアとシエラレオネが含まれている。この2ヶ国は政情が安定せず、数十年にも渡る内戦が続いて国土の破壊と大虐殺が続いて来た。
2015年3月14日は、シエラレオネの副大統領であるサミュエル・サムスマナがアメリカ大使館に亡命申請を行ったとされるが、それは自身の「暴力の煽動」が糾弾されて、今度は自分自身が殺されそうになっているからだと言われている。