人間は訓練によって人が殺せるようになる。軍隊の訓練とはそのためのものである。兵士とは、人を殺すための総合的な技術を身につけた人を指す。
ほとんどの人は、道徳心を持ち、平和を好み、他人を傷つけるよりも仲良くしたいという気持ちがある。
しかし、戦争になり、兵士として訓練され、実際に敵と対面して殺しあうことが求められる時代になると、人は「殺すこと」「破壊すること」に染まらなければならない。
それは国家という巨大なものが自分に課した命令である。国家が命じると、そこから逃れることはできない。私たちが税金の支払いから逃れられないのと同じだ。
実際に、徴兵されて兵士として訓練を受けるようになり、最前線に送られると、どんなに道徳心を持ち、愛を持って人々に接していた人も、容赦なく人を殺すようになっていく。
そのような訓練が為され、実際、多くの兵士がそれぞれの戦場で人を殺している。あなたが戦場に送られると、あなたも人を殺さなければならない。