ユーロ圏に難民が押し寄せている問題で、ドイツの首相アンゲラ・メルケルは2015年12月までに80万人もの難民を受け入れると宣言した。
80万人とは凄まじい人数だ。まさにドイツ国内に難民だけの市がひとつ出現するような状態となる。
ところで、なぜドイツは「80万人」にしたのか。別に難民の数を見てそれを決断したのではない。
ドイツは労働人口が約60万人不足していると言われており、「不足労働人口分」だけを国内に入れる合理的計算をしている可能性が高い。
もっとも、その80万人にはイスラム教という思想と文化を持っているわけで、それがドイツに何らかの影響を与えるのは間違いない。
すでにドイツ国内では、メルケル首相の決断に大反対をする人々の声で溢れており、極右グループのみならず、ごく普通のドイツ人も難民の急増に反発している。
「このままではドイツがドイツでなくなってしまう」
与党からも反発の声が出てきているので、今度ドイツは難民問題で政治的波乱が巻き起こる可能性がある。