トリニダード・トバゴ共和国という小さな国がある。ベネズエラに近いカリブ海の小さな島国だ。(トリニダード・トバゴの誰も知らないアンダーグラウンド)
2016年2月10日、このトリニダード・トバゴの首都、ポート・オブ・スペインで、ひとりの日本人女性がビキニの姿で殺されているのが発見された。
クイーンズ・パークの草むらに捨てられていたのだが、身体には切り傷やアザや殴られたような痕が残っており、首を絞められて窒息したのが死因であると言われている。
彼女の名前は長木谷麻美(ナガキヤ・アサミ)、30歳でプロの音楽家だったと言われている。
トリニダード・トバゴは石油資源が豊富なこともあって、意外に豊かな国だったのだが、ここ最近はベネズエラと同様、エネルギー価格の下落の直撃で景気は良くなかったようだ。
景気が悪くなれば治安も悪化するが、なぜ彼女がこんな国に行ったのかというと、音楽家としてこの国のカーニバルに参加するためだったという。彼女はこの国や、この国の特別な音楽を愛していたようだが、それが悲劇を招いた。