タイではヤーバーと呼ばれる錠剤型の覚醒剤がパッポンやパタヤといった歓楽街に蔓延しているのだが、フィリピンの歓楽街ではどうなのだろうか。
私はフィリピンの歓楽街アンヘレスに何度も行っているのだが、フィリピンでは一度もドラッグを勧められたこともないし、ドラッグをやっている女性に当たったこともない。
そのため、アンヘレスでドラッグは蔓延していなのだろうと何となく思っていた。しかし、そこは東南アジア屈指の歓楽街アンヘレスである。
ドラッグは闇の中でしっかりと根付いている。気が付けば、フィリピンはドラッグ汚染地帯となろうとしているのである。
2016年3月19日、フィリピン警察はドラッグ製造をしていた家を急襲し、ドラッグ密売業者を逮捕している。
そこでは精製されたドラッグではなく、ドラッグの製造に必要な水酸化ナトリウムや、アンモニア、エタノール等の缶や製造機器がびっしりと揃えられており、覚醒剤を作っていたとされている。
覚醒剤は中国や北朝鮮で製造されたものが東南アジアに出回っていると言われているが、フィリピンでは自国で製造して流通させているようだ。