閲覧注意
(最初は公開記事でしたが、遺体写真や本人たちのプライバシーを含むので急遽、会員制記事に変更しました。ご了承下さい)
信じられない事件がカンボジアで起きていた。ふたりの日本人の若者が「カンボジア人のタクシー運転手を殺した」というのである。
私たちは、途上国で日本人が金目当てで現地の人に殺される事件はよく聞く。しかし、日本人が途上国に行って、強盗計画を立てて現地の誰かを殺すなど聞いたことがなかった。しかし、その「聞いたことがない事件」が起きた。
いったい、どういうことだったのか。
事件が起きたのは、アンコールワットなどの観光で良く知られているカンボジアのシェムリアップ州だった。
タイの国境ポイペトからカンボジアに陸路で入った23歳の日本人、石田礼門と中茎竜二のふたりは、シェムリアップ州の観光地にしばらく滞在していたが、いったんポイペトに戻って、再びシェムリアップ州に向かっている。
その時、タクシー運転手フム・チャンという40歳のカンボジア人の運転するタクシーに乗り込んで、それを走らせていた。
この時ふたりは2本のナイフや伸縮する特殊警棒を凶器として持ち合わせていたのだが、実はこのふたりは日本にいる時、「タイかカンボジアで両替所を襲撃する」という計画を立てていた。(鈴木傾城)