私がタイの売春地帯からカンボジアに本格的に軸足を移したのが1999年。そして、カンボジアから完全に足抜けしたのが2001年。私にとってカンボジアはこの2年だけの付き合いだったが、今思えばこの1999年から2001年が私の中で最も鮮烈に印象に残る時代だった。
あまりにも、この時代のカンボジアの貧困と女性たちのおかれている現状が強烈だったので、私は電子書籍でもひとつの小説を出している。(アマゾン:スワイパー1999・カンボジアの闇にいた女たち)
この頃、インターネットでは井上一世などが「プノンペン怪しい掲示板」などを運営していて、多くの日本人がカンボジアの暗黒に流れ込んでいたが、彼もすでに死んで「幻の国」と言われていた時代は遠い昔話と化した。(ブラックアジア:プノンペンあやしい掲示板の「井上一世」氏が死んでいた)
カンボジアには2017年に久しぶりに訪れているのだが、そこで知ったのはすでにカンボジアは「売春宿」での売春ビジネスから、ガールズバー中心の売春ビジネスに転換している姿だった。
確かに、カンボジアの売春事情は変わっていた。しかし、あの1999年頃の異様な売春ビジネスは完全に払拭されたわけではなく、今もまだ裏の裏で続いてるという現実の残っている。