フィリピンのタクロバンは2013年に巨大台風に直撃されて、壊滅的な打撃を受けた地域だ。(フィリピンに襲いかかった超凶悪な台風と、凄惨な現場写真)
フィリピンの売春地帯であるアンヘレスでは、そういった場所からたくさんの女性が「出稼ぎ」にやってきていた。(売春地帯アンヘレスで地獄に堕ちていたレイテ島の女たち)
彼女たちは貧しい家庭の出身でも、もともと何も持っていないに等しい厳しい環境で生きていた。だから、巨大台風が襲いかかる前から、貧しさの中で売春ビジネスに堕ちる女性は少なくなかった。
それは貧しい社会に生きる女性の残酷な「伝統」であると言ってもいい。
きれい事では生きていけないし、売春を反対するフェミニストが助けてくれるわけでもない。後進国であれば、政府に「何とかしろ」と訴えたところで政府は国民を助ける資金もない。
生活保護もなく、福祉もなく、助けもない。
誰も助けてくれない中で生きていかなければならない。そんな彼女たちの目に前にあるのが売春ビジネスである。結局、今この瞬間を生きるために、彼女たちは身体ひとつで売春地帯に流れるしかない。
「誰も助けに来ない」というのが、現実だった。