
私にとってカンボジアのシアヌークビルは懐かしい地方の漁村の印象しかないのだが、私がこの国を去った2004年代以後、この地は中国人の開発が入り、大量のカジノが建てられて中国人の博打の街と化し、さらに中国人の詐欺グループが入り込んで世界最悪のインターネット詐欺拠点となった。
これらの詐欺グループはカンボジアの政治権力にも多額の賄賂を払っていたので、ほぼ治外法権となっていて、大量の中国人のマフィア・ギャング・ごろつき、チンピラが集結するところになった。
2026年1月初旬、国際ニュースで、そんなシアヌークビルの路上に座り込んだ若い女性の報道が流れてSNSでも大きな話題になった。彼女は中国人の女性だったので、とくに中国で大きな話題になった。
映像に映る女性は、意識がはっきりせず、衣服は破れ、足の骨が折れて歩行もままならない状態だった。メガネとサングラスをかけ、手には自分の骨折したレントゲン写真を持っていた。
彼女はかつて、中国の動画SNSで活動していたインフルエンサー「呉・Umi」という女性だった。フォロワー数は数万人規模。大成功とは言えないが、若者としては十分に注目を集めていた存在だった。
彼女はカンボジアでの豪奢な生活を発信していたのだが、2025年12月にSNSの更新が突然止まり、家族に金銭を求める短いメッセージが入った。治療費が必要だという訴えだったが、くわしい説明もなくふたたびコンタクトが切れた。
SNSで描かれていた華やかな生活はどうやら虚構だったことを家族は知ることになったのだが、行方はわからなかった。だが、年が明けて、彼女は路上で発見された。それが国際ニュースで出回った写真だった。
在カンボジア中国大使館が彼女を保護した。この時点で初めて、彼女が9か月にわたり自由を失っていた事実が公になった。体内からは覚醒剤などのドラッグも検出されていた。
詳細はわかっていないが、彼女は海外で孤立し、ドラッグを打たれ、性奴隷にされ、精神に異常をきたし、何者かに路上に放り出されていたのだった。



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