ブラジルはもともと女性に対してハードな国であり、日本では想像できないほどの暴力とレイプが横行している。
そして、レイプされた女性に対して何か庇護があるわけではない。スラムではレイプされた女性が被害を警察に訴えると、翌日に拉致されて首なし死体となって発見されるような国なのである。
最近、話題になったのは21歳の人気女優のレイプ被害の告白だった。彼女の名前はクララ・カスターニョ。彼女の主演作品はNetflixで日本でも見られる。『透明な私の青春ダイアリー』で主役の女性を演じている。
彼女が突如としてレイプ被害を訴えたのは、それをネタに病院の看護婦から脅されていたからだ。クララはレイプされて妊娠し、悩み悩んで子供を産むことに決めたのだが、育てることはできないので里子に出す決断をした。
彼女はすでにブラジルでは前途ある青春スターのひとりであり、この件は極秘のまま行われた。しかし、それを現場で見てきた看護師が彼女を脅しにかかったのだった。
この事件はクララ・カスターニョという女性に降り掛かった事件であったのだが、この事件で改めてクローズアップされたのはブラジルのレイプ被害の多さだった。多くの女性がクララを擁護し、この国のレイプ事件の多さを非難した。
何しろ、ブラジルでは年間5万件を超えるようなレイプ事件が起きている。そして、これは被害届が出された氷山の一角である。
レイプされた女性の多くは泣き寝入りする。ブラジルでも、レイプされた女性が警察に通報する率はわずか35%しかないと専門家は推定している。表面化するレイプ事件の陰で、65%の女性が泣き寝入りだ。
そして、ブラジルではレイプされるだけではなく、残虐に殺されることも多い。