オーストラリアはアボリジニの国だった。そこに1788年にイギリス人がやってきてオーストラリア大陸を植民地化した。
そして、すぐにアボリジニの迫害・追放・虐殺を始めていった。
アボリジニは片っ端から虐殺されていき、ハンティングの「獲物」にされ、意図的な隔離政策の元で文化を根絶やしにされていった。
その後、この国からエネルギー資源や貴金属が採れることが判明すると、白人たちは周辺国から大量に「労働者」を輸入して採掘に当たらせた。
しかし、彼らが増えていくと、一転して「白豪主義」を取って有色人種の規制をした。
この白豪主義は1975年まで続き、オーストラリア国内では公然と人種差別が行われていた。1975年と言えばベトナム戦争終結の頃の話だ。歴史から見ると、それほどの昔ではない。
しかし、1975年にはオーストラリアは180度違う政策に転換し、アジアからも多くの移民を受け入れて多文化主義へと変わって行く。