閲覧注意
世の中で最も苛烈な資本主義が渦巻いている世界は、金融市場と売春地帯だ。どちらも、ただただ金《マネー》だけがモノを言う。どちらも私の好きな世界なのだが、この両方の世界は好きでも金がなければ相手にされない。
売春地帯はありとあらゆる快楽が渦巻いている。アルコール、ドラッグ、セックス。このすべては金で買うことができるのだが、逆に言えば金がなければ何もできない世界なのである。
普通の人は、金がなければ参加しなければいいと考えるのだが、一度この世界にはまり込んでしまった人間は、そういうわけにはいかなくなる。
快楽は常習性があり、それは「抜けたくとも抜けられない」という最悪の依存を作り出すからだ。この依存は非常に強烈なものなので、破滅する人はそれこそ砂の数ほどいる。
ちなみに、快楽に依存してしまうのは男だけではない。この世界に巣食う女たちも、アルコールや怠惰なセックスや、ドラッグの依存にはまり込んでしまうことが多い。
日本のセックスワーカーたちが国外の女性たちと違って、まだ幸せだと思うのはドラッグが海外ほど蔓延していないことである。
恐らく多文化共生で今後は変わっていくのだろうが、ドラッグが蔓延するようになっていくと、ドラッグ欲しさに安い料金で身体を売る凄惨な姿の女性たちもどんどん増えていくことになる。
堕ちた女たちは、最初は生活のためだけに売春ビジネスをしていたとしても、いずれドラッグを手に入れるために売春するようになる。