東欧の貧国モルドバの女性が人身売買されるとき、たとえばイスラエルに彼女を送り込もうとするときは、飛行機に乗せて一直線にイスラエルに連れて行くわけではない。
モルドバの若い女性が飛行機に乗ってイスラエルに入ると、それだけで売春絡みだと察知されるので、わざと北アフリカ経由で砂漠を経由させてエジプト側から入国させる。
実は、それには他にも「ある理由」が隠されている。
インド売春地帯には多くのネパール女性が売られてムンバイやコルカタの貧民街のスラム売春地帯に堕とされていくが、やはり一直線にそこに連れて行くわけではない。
あちこちの集積地でいったん売春させて、最終的に目的地の売春地帯に堕とし込む。「ある理由」があって、一直線にそこに連れて行かないように、わざとしている。
インドネシアで人身売買されていた女性の一部も、都会の売春地帯に堕とされる前に、あちこちの売春地帯を経由させられている。ここにもやはり、「ある理由」が隠されている。
いったいどんな「理由」があったのか。