タイは2006年9月に、当時首相だったタクシン・シナワットをクーデターで追放してから国が二分されて、政治はタクシン派と反タクシン派でめまぐるしく入れ替わり、与野党が入れ替わってきた。
どちらの陣営になっても、必ず任期末期になると大規模デモが引き起こされて、政権は打倒されている。
2010年4月はタクシンを支持する赤シャツ隊と、王政や軍を支持する黄シャツ隊がバンコクで激しく衝突し、さながら市街戦のような様相になった。
そして、2011年2月にはプレアビヒアでカンボジアとの軍事衝突も起きて、反タクシン派のアピシット政権は追い込まれていった。
やがて、この年の選挙でアピシット政権は崩壊、2011年8月にはタクシン派のインラック・シナワットが首相になることが決定した。この「美しすぎる首相」は、タクシンの妹である。(インラック・シナワット。またもやタクシン派の時代がやってきた)