◆イラクの暴力を世界中が固唾を飲んで見守っている理由とは

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2011年に入ってから中東・北アフリカの人々は、いつ自分たちの国が騒乱に落ちてしまうのかと震え上がるようにして生きている。

現在、チュニジア・エジプト・リビア・イエメン・シリア・イラン・イラク・ヨルダン・トルコと、ことごとく政情不安に落ちており、暴力が蔓延している。

現在、シリアの内戦がイラクに飛び火して、バグダッドの首都決戦がいつ起きるのかの瀬戸際にまで追い込まれた。

バグダッド市民が必死になって他国に逃げ出そうと大混乱しているが、イラクがシリアのような状態になると、この巨大な暴力はさらにイランやトルコに向けても、野火のごとく広がって行く可能性がある。

アラブ諸国の為政者が今恐れているのが、その「暴動の連鎖」である。

2011年から起きている中東の暴力ドミノは、シリアのアサド政権がしぶとく持ち堪えているので終わったように見えるが、実際はまだ止まっていない。

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