社会の動きは非常に複雑だ。そんなに簡単に「次の時代」を読むことなどできない。何が時代を変えるのか、その取っ掛かりすらもつかめないのが普通だ。
しかし、「次の時代を読む」ためのシンプルな考え方があると、科学史家トーマス・クーンは言った。
どうするのか。
人間の行動や考え方、社会の動き、世界の動きは、複雑なようにできていて、実は「たった1つ」の動きを見るだけで分かるとトーマス・クーンは主張する。
個人の行動も、社会の動きも、世界の動きも、すべての大局的な行動は、「たった1つの行動」によって行われている。このシンプルな行動様式とは何か。それは、以下のものだ。
「豊富にあるモノが大量消費を促す」
「それが次の時代の潮流になる」
個人も、社会も、世界も、ありとあらゆるものは、この法則に支配されていることをトーマス・クーンは発見した。ここで重要なのは、「大量消費」の部分である。