私の小説『スワイパー1999 カンボジアの闇にいた女たち』だが、先月から『まんがグリム童話』という雑誌の中で『アジア売春街の少女たち〜スワイパー1999〜』というタイトルで連載が始まっている。
もちろん、マンガにはマンガなりの表現があるので、原作とはまた違ったストーリー展開となっている。
この連載は第5話〜第6話あたりまで続くと思うが、完結したら全部まとまったものが1冊の電子コミックとして改めて発売されるので、「連載はイヤだ、完結したのを一気に読みたい」という方は来年の春あたりまで待って頂ければと思う。
改めて述べると、「スワイパー」というのは、カンボジアの首都プノンペンから北に11キロほど向かったところにあるベトナム人村の名称だ。カンボジアにもメコンデルタ経由で多くのベトナム人がやってきて住み着いているのだが、スワイパー村もそうだった。
ただ、スワイパーが他の村とは違ったのは、ここは売春が村のビジネスになっていたということだ。1990年代後半から2003年頃まで、ここは東南アジアで最も悪名高い「売春村」だったのだ。(ブラックアジア:スワイパー。カンボジア人の憎悪の中で存続した闇の売春村)
『スワイパー1999』は、その実在の売春村を舞台にした小説にしたものだ。