マレーシア・クアラルンプールの南セルダン(沙登)地区では連日連夜、家の外に干していた下着が盗まれていく事件が起きていて、女性たちは怒り狂っていた。
真夜中、バルコニーや裏庭で干した下着が、根こそぎ盗まれていくのである。手口からして、犯人は同一人物であるのは間違いなかった。
警察は下着泥棒くらいでは取り合ってくれず、犯人は野放しのままだった。
そこで、地域住民は相談して「ワナ」を仕掛けることにした。犯人の通り道だと思われる箇所に、意図的に女性の下着を干しておき、見張りを立てて犯人を捕まえるのである。
ある日、1台の車が真夜中の2時にそっとやって来て、ひとりの男が降りてきて、その下着を盗もうとした。見張りは見事にこの下着泥棒を現行犯で捕まえたのだった。
この男は32歳になる華人で、名前をチャン・チュンチーと言った。住民がこの男の車を調べると、車の中にはとんでもない量の盗んだ下着が積み込まれていた。