私はタイ・カンボジア・シンガポール・インドネシア・インド圏・フィリピンという順番で、東南アジアや南アジアをさまよい歩いていた。その後、健康を害して夜をさまよい歩くのがキツくなり、執筆で過ごす時間が増えた。
しかし、もし私が2006年以後もずっとハイエナとして現役だったら、今頃どこの国をウロウロしていたのだろうか……。
私はフィリピンをうろうろしていた頃に、「次はこの国の女性たちと出会ってみたい」と思う国が2つあった。それがベトナムとミャンマーだった。なぜ、私がこの2つの国を避けていたのかというと、どちらの国も行動の不自由さを感じたからだ。
ベトナムは公安が強い国だし、ミャンマーは軍事政権の力が強い国だ。真夜中の歓楽街をほっつき歩くハイエナは、これらの国では居心地が悪すぎる。
もちろん、いくら公安や軍事政権がどうだろうが、清廉潔白であろうはずもなく、どちらの国にも「闇」がちゃんとあるのは知っていた。私が行かなかっただけで、どちらの国も売春地帯は点在していたし、ブラックアジアの読者はすでにどちらかの国の売春地帯をうろついていた。
話を聞いて、ミャンマーのタチレクは、一度くらいは行ってみたいと漠然と思っていた場所でもあった。(ブラックアジア:【投稿】メーサイ(タイ)とタチレク(ミャンマー)の写真)
あれこれ思うと、フィリピンを一通り知った後、私はミャンマーに沈没していた可能性が高い。すでにタイの売春地帯にはミャンマーの女性も大勢いた。ミャンマーは確かにハイエナとしての私の射程距離に入っていた。ミャンマーの女性は、東南アジアの「隠された美」でもある。