ボンデージというのは、「拘束」という意味になる。日本でSMと呼ばれているのは、欧米ではボンデージとなる。
どちらも女性を拘束するジャンルに入っているという意味では同じなのだが、やはり文化が違うのかその「拘束」が微妙に違っているという。
日本のSMの拘束はその「縄さばき」というのかいかに女性を美しく縛るかが視点にある。そのため「拘束」とは言わず、「緊縛(きんばく)」という言い方がSMというジャンルの中では一般化している。
2006年頃になるのだが、日本人でこの「緊縛」される女性モデルをしていた女性と話したことがある。やはり手慣れた人になると何種類もの「緊縛」の技を持っていて、彼らがやると絶妙な縛り具合で苦しくないのだという。
慣れていない人がやると、ただ両手を後ろで縛るという単純な緊縛ですらも痛いようだ。だから、緊縛されるのであれば、手慣れた人の方が大がかりでも安心できると述懐していた。
欧米では緊縛は写真で見ても何か雑な感じがする。欧米のものは「緊縛」ではなく「拘束」であるという印象の方が強い。だから、拘束=ボンデージであって、日本のSM=緊縛とは似て非なりのもののようだ。