インド圏の安宿がまったく信用できないのはよく知られている。ガイドブックに乗っているようなホテルでもインドのホテルはトラブルが多い。
セーフティーボックスのような洒落たものはない。フロントに預けると言っても、そもそもフロントの従業員が信用できないのである。
そのため、インドでは外出するたびに部屋に残して来た荷物が心配になる。明らかに部屋の中や荷物を物色されているからである。
部屋に鍵をかけても、従業員が勝手に鍵を取り出して客室を漁って金目の物を取っていく。あるいは、清掃員が無造作に置かれている旅人の小物をさっと盗んでいく。
荷物に鍵をかけても無駄なことが多い。特にシッパー式のキャリーケースはまったく意味がない。このスーツケースの開け方はインドの盗人はみんな知っている。(絶対に、こんなスーツケースで海外旅行をしてはいけない)
そこで、旅人は様々な工夫をする。ジッパー式ではないスーツケースに南京錠で固める人もいれば、隠し方に工夫をする人もいる。私は隠し方に工夫をする旅人だった。(旅の中で現金をどう隠すか(1)秘伝の「財布」を公開)
あるいはこんなものも作っていた。(旅の中で現金をどう隠すか(2)インドではここまでする)
ところで、あなたは南京錠を使っているだろうか。南京錠はポピュラーな鍵なのだが、だからこそ、いかに鍵を使わないで開けるのかという方法が研究されている。