アメリカではゴーゴー・バーやストリップクラブのような場所がたくさんあるのだが、こうした場所は通常「ジェントルマンズ・クラブ」と言われている。
こうしたところでは半裸の女性が踊り狂っている。さらに「スペシャル」と言って個室もある。
とすれば、当然のことながらそこで売春ビジネスがあると東南アジアの歓楽街に慣れた人間なら誰でも思うのだが、実は売春ビジネスはそこにはない。
彼女たちは「プロのダンサー」としてステージに立っており、さらに店は売春を提供するシステムになっておらず、もし売春が発覚したら即、営業停止処分になると言われている。
売春ビジネスはストリート売春の女たちやコールガールが「プロ」としてサービスを提供しており、アメリカの夜の世界ではこうしたところでも分業と専業化が進んでいる。
最近はタイのゴーゴーバーで売春をする女性たちと、ただ踊ることを専業とするコヨーテたちと分業化しつつあるバーも増えているのだが、これも時代の流れなのだろうか。
こうした分業化が厳格に行われていることから、「ジェントルマンズ・クラブ」はアメリカではビジネスの接待としてもよく使われている。