パキスタンで再び凄惨な事件が起きている。
2016年6月1日にパキスタン北東部の小さな村で私立学校の教師として勤めていた19歳のマリア・サダカットという女性が、男たちに集団で襲撃されて、最後にガソリンをかけられて生きたまま火を付けられて殺された。
彼女は身体の85%が焼けただれ、病院で苦しみながら死んでいったという。
何があったのか。
彼女は自分が勤める私立学校の校長の息子から一方的に求婚されていて、それを拒んでいた。その男は30代の後半であり、離婚歴もあった。19歳の彼女にはその男が結婚相手としては考えられなかったようだ。
しかし、あまりに執拗に求婚されるので、彼女は困り果てて教員を辞めた。
そこで、「プライド」を傷つけられた男はマリア・サダカットにやり場のない怒りを感じ、自分の手下に彼女の襲撃を命じ、男たちは集団で襲って彼女に火を付けたのだった。