閲覧注意
カンボジアのプノンペン近郊で、ひとりの男が元恋人をナイフでめった刺しにして殺すという事件があった。
恨みがなければ、めった刺しという行為にはならない。女性の身体には28ヶ所の深い傷が残されていたので、そこからも強く深い憎しみが男にあったことが窺える。
めった刺しというのは殺人の手段としては無駄が多い。殺人を犯すにも、本来であれば一撃必殺で迅速に殺して迅速に立ち去るのが正しい方法であると言える。
殺人に手間取り、現場に長くいればいるほど目撃者が出てきたり、証拠を残したりして自分に不利になるからだ。
しかし恨みがあれば、そうした合理的な思考は吹き飛ぶ。合理的な行動よりも恨みを果たす方向に意識が向くので、自分の立場を危ういものにしても、長く現場にいて、被害者を苦しめ、死体を損壊する方を選ぶ。
この男もそうだったのだろう。
この男は21歳の女性と結婚も考えて付き合っていたのだが、女性の方はまだ結婚するつもりがなく、次第に結婚を迫る男の存在が疎ましくなったようだ。