あまり報道されていないのだが、2017年7月13日、日本でレイプに関する法律が110年ぶりに変わった。性犯罪は厳罰化され、さらに被害者の告訴がなくても起訴できるようになった。
日本ではレイプや強制わいせつが表沙汰になるのは、氷山の一角であると言われている。また、警察に被害届を出しても、検挙にまでつながるのは、さらに減る。
たとえば、2014年のデータでは、警察が認知したレイプ事件は1250件だが、検挙された件数は919件だった。強制わいせつを見ると、認知された件数は7400件で、検挙されたのは4300件だった。
「犯人が見つからなかった」のではない。被害者が途中で事件を取り下げて立ち消えになってしまう。強姦は被害者の告訴がないと起訴できなかったので、犯人が分かってても罪に問えない現状があった。
レイプは、女性にとって激しいショックを引き起こす犯罪にも関わらず、表沙汰にしにくい犯罪である。レイプを表沙汰にすると、女性自身がさらに世間から傷つけられるからだ。
しかし、今後は被害者の告訴がなくても起訴できるようになり、さらに厳罰化された。それと同時に、今まで闇に隠されていた家庭内での親の性的虐待も罰する「監護者性交等罪」も新設されている。