閲覧注意
ドラッグ依存は「入るのは簡単だが抜けるのは難しい」ものである。誰でも最初は節度や自制や恐怖があるので、ドラッグが快楽に結びつくと分かっていても、大量にドラッグを摂取したりすることはない。
ドラッグ依存は最初から依存するのではない。最初はブレーキが利いているのだ。
しかし、やがて静かにブレーキが利かなくなる。ドラッグに耐性ができると、今までの量では効かなくなっていくし、慣れもあって「少しくらい多めに飲んでも大丈夫なはずだ」と思ってしまうのだ。
たとえば、仮に1ヶ月で10%の増量になっていけばどうなるのか。10ヶ月で2倍の量に増えることになる。
2倍の量になって、ふと気付いて半分減らしても効かないので戻せない。だから、どんどん大量服薬に向けて坂道を転がっていくことになる。
これをオーバードーズと呼ぶ。
2倍になったところからさらに1ヶ月10%増えていくと、その10ヶ月目にはさらに2倍になっているのだが、この時の2倍は最初の時の4倍であることに気付かなければならない。
ここまでくると、戻れないことが多い。ブレーキ? そんなものはとっくに壊れてしまっている。