インド編
売春地帯は強烈にインパクトの強い世界だが、その中でも、その殺伐さと暴力的な雰囲気が相まって、脳裏に刻み付くようなインパクトを持つ場所がいくつかある。
ムンバイのフォークランド通りの売春地帯と、コルカタのソナガシ地区の売春地帯が、そうだった。
この2つの売春地帯はブラックアジア第三部の舞台でもあるが、常人では近寄れないほどの悲惨な環境にある。
しかし、ここで生きる女たちの極限なまでの拝金主義と粗野なエネルギーに接していると、突如として意識の変換が起きてくる。この世界でないと物足りなくなってしまうのである。